Synodos blog / 芹沢一也

シノドスからのお知らせと、人文・思想系お勧め本、そして日々の雑感などを徒然と

αシノドス配信しました。セミナーは佐々木中さんです。

こんにちは。芹沢一也です。
αシノドス配信しましたので、内容紹介です。
今号の目次は、

【1】編集部より 荻上チキ
【2】インタビュー 高原基彰(聞き手:西田亮介)「『現代日本の転機』出版記念インタビュー(前半)
【3】セミナー 佐々木中「自己の死をいかに死ぬか?」
【4】特別寄稿 ラリー遠田「お笑い賞レースの過去と現在」
【5】連載コラム 吉田徹「政治学のマニフェスト5:「政治主導」の誘惑―戦後の「終わり」と戦前の「始まり」?」
【6】連載レポート 峰なゆか「AV女優からみたAV業界11:AV監督とはなんぞや?」
【7】情報通信 河村信「河村書店:人文・社会(学)系ニュース―日々編集中」

高原基彰さんのインタビュー、佐々木中さんのセミナー、ラリー遠田さんのコラムなど、とてもバラエティに富んだ構成となっております。
ぜひご購読くださいませ。

お申し込みはこちらからです! ⇒ http://synodos.jp/mm/index.html

飯田泰之×雨宮処凛 トークイベントのお知らせです。

こんにちは。芹沢一也です。
本日はイベントのお知らせです。
『脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる』発売を記念して、飯田泰之さんと雨宮処凛さんのトークイベントが開催されます。

詳細はこちら ⇒ http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#shinjukuhonten_05

みなさま、どうぞ足をお運びくださいませ。


ブックリスト・東アジア編 高原基彰が選ぶ10冊

こんにちは。芹沢一也です。
すがすがしい天気で、とても気持ちが良いですね。

さて、本日はブックリスト・東アジア編。
先日、出版された『現代日本の転機―「自由」と「安定」のジレンマ』が話題の高原基彰さんに、お薦めの10冊を選んでいただきました。
ホブズボームの『20世紀の歴史』をまずあげられているのが、1973年転換論をとる高原さんらしいですね。

「東アジアの日本・韓国・中国(台湾を加えても良い)が直接に交流を始めたのは、つい最近のことで、我々はまだ互いに恐ろしく無知である。必要なのは、特定分野の微細な知識や、正義感の振りかざし合いではなく、他国の特徴ある知的文脈の総体を認識することと、そうした文脈が生じざるを得なかった背景を知ることだ。日本語の出版物は豊富で、充分にそれを可能にする。」(高原基彰記)

ホブズボーム,エリック,河合秀和訳,1996,『20世紀の歴史――極端な時代(上・下)』三省堂
李鍾元,1996,『東アジア冷戦と韓米日関係』東京大学出版会
田中明彦,2007, 『アジアのなかの日本』NTT出版
服部民夫,2005,『開発の経済社会学――韓国の経済発展と社会変容』文眞堂
カミングス,ブルース,横田安司・小林知子訳,2003,『現代朝鮮の歴史――世界のなかの朝鮮』明石書店
崔章集,1999,『韓国現代政治の条件』法政大学出版局
奥田聡編,2007,『経済危機後の韓国』アジア経済研究所孫文・毛沢東,1969,『世界の名著64――孫文・毛沢東』 中央公論社
若林敬子,1994,『中国 人口超大国のゆくえ』岩波書店
国分良成,2004,『現代中国の政治と官僚制』慶應義塾大学出版会
何清漣,坂井臣之助・中川友訳,2002,『中国現代化の落とし穴――噴火口上の中国』草思社
李強,高坂健次・李為訳,2004,『中国の社会階層と貧富の格差』ハーベスト社
霞山会監修,2008,『中国総覧 2007-2008年版』ぎょうせい

現代日本の転機―「自由」と「安定」のジレンマ (NHKブックス)

御礼&飯田泰之が選ぶ10冊

こんにちは。芹沢一也です。
9月6日のレクチャーにご参加いただいた皆さん、長い時間、本当にありがとうございました。
シノドスにとってはじめての大規模なレクチャーだったため、至らない点が多々あったかと思いますが、アンケートやメールでたくさんの温かいお言葉をいただき、こころより感謝しています。
いただいたご要望などを反映させて、よりよいレクチャーをご提供できるよう、より一層努力していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

本日は「現代社会を読み解く<知>」の経済学編として、飯田泰之が選ぶ10冊をご紹介いたします。

「現代の社会や政策を読み解く上で、経済学は欠くことのできない知識になりつつあります。その一方で、経済学ほど「とっかかり」にくい分野もないでしょう。そこで、以下では「方法」「経済危機」「日常やビジネスに役立つtips」をテーマに平易な本をリストアップしてみました。」(飯田泰之記)

経済学の方法を理解する
・『資本主義と自由』(M.フリードマン,村井章子訳,日経BP)
・『こんなに使える経済学』(大竹文雄,ちくま新書)
・『完全独習統計学入門』(小島寛之,ダイヤモンド社)

経済危機を読み解く知
・『いまこそケインズとシュンペーターに学べ』(吉川洋,ダイヤモンド社)
・『世界同時不況』(岩田規久夫,ちくま新書)
・『危機突破の経済学』(P.A.クルーグマン,大野和基訳,PHP)
・『恐慌脱出−危機克服は歴史に学べ』(安達誠司,東洋経済新報社)

ちょっと得する経済学
・『これも経済学だ!』(中島隆信,ちくま新書)
・『東大を出ると社長になれない』(水指丈夫,講談社)
・『実践行動経済学−健康・富・幸福への聡明な選択−』(セイラー=サス
ティーン,遠藤直美訳,日経BP)
・『人は意外に合理的−新しい経済学で日常生活を読み解く』

9月27日に飯田泰之さん司会のシンポジウムが開催されます。
ぜひ足をお運びください!

お申し込みはこちらからです。 ⇒http://kazuyaserizawa.com/event/index.htm

経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える 経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS) 脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる

ブックリスト社会思想編 橋本努が選ぶ10冊(+3冊)

こんばんは。芹沢一也です。
好評開催中の池袋ジュンク堂のシノドスフェア「現代社会を読み解く<知>」から、本日は社会哲学者の橋本努さんが選ぶ10冊(+3冊)です。
それぞれ橋本さんのコメントつき、どの本も読んでみたくなります!

「現代社会を「理解」したり「説明」することよりも、「よい社会を提案する」規範理論のほうが、熱く語られるようになってきた。社会が複雑になりすぎて、他でもありうる可能性が増してきたからだ。適応不全でいいから、自分が本当に望んでいる世界を探したい。そのための妄想力(?)を、SFチックに鍛えたい。」(橋本努記)

立岩真也『自由の平等』
働く人にも働かない人にも、すべての人に基本所得を給付するというベーシック・インカムの議論。その思想をオリジナルに展開した記念すべき書だ。本書にはしかし、手ごわい論敵がいる。森村進著『財産権の理論』だ。この二冊は、日本の思想界で過去20年間の最大の収穫といえる。二人は思想家として別格であることを、改めて認識させられる。

森村進『財産権の理論』
規範理論の思想家として、日本が誇る世界最高水準の独創的知性。自己所有権という、擁護できそうにない権利論を根底にすえて、ユーモアに溢れた別世界を描き出す。その強靭な構想力に乾杯したい。立岩真也vs森村進。この二人の日本人こそ、それまでの輸入学問をやめて、日本の思想界を真に立ち上げた人物なのだ。忘れないように!

大澤真幸『身体の比較社会学?』
20代の頃、本書を田園都市線の車内で読み進めていた小生は、その論理のあまりの美しさに震え、賛嘆してしまった。すべてが瓦解する経験だった。ああ、神よ! 現代社会を説明する論理の力を、ヘーゲルの次に、この人に授けたもうたのか。ヘーゲル『精神現象学』を継承する、計り知れない知性のエニグマ。現代の古典である。

廣松渉『世界の共同主観的存立構造』
20世紀の日本で間違いなく最大の哲学者。本書は廣松の主著『存在と意味』の要約版。この本と、もう一冊『マルクス主義の地平』を読んで、私の世界観はガラリと変わった。マルクス以降の哲学を総合し、近代を超える地平を立体的に築いた金字塔。時間は流れないという、仏教の悟りに近づいた賢者の知性に寄り添いたい。

塩野谷祐一『経済と倫理』
フーコーは福祉国家を批判したはずなのに、現代のフーコー主義者はみな福祉国家を擁護論しているではないか。日本の知識人はどこかおかしくないか。福祉国家の哲学を知るための最良の書は、実は本書だ。福祉と連帯の哲学を、ストレートかつ総合的に展開する。英米圏を見回しても、これだけ福祉国家の正当性を結晶化した書はない。長く読み継がれるべき福祉思想の礎である。

井上達夫『他者への自由』
90年代の思想闘争から生まれた珠玉の作品集。本書によって、それ以前のマルクス主義やコミュニタリアニズムに共感を抱いた左派系知識人の文化は、一掃されてしまった。ロールズ以降の現代リベラリズムの含意を、オリジナルに展開し、欧米の論客たちと台頭な立場に立って、規範理論をストレートに開陳する。その勇気あるアプローチに学びたい。

ハンナ・アーレント『人間の条件』
働くことの意味を真剣に考え抜いた、経済思想の金字塔。大学生の頃、私は本書を読んで人生に悩んだ。生きる意味とは、生命維持のための「労働」にあるのか、それとも、設計図を描いてから作品を生み出す「制作」にあるのか。あるいは「いま」という時間を充足させ、後に何も残さないような医者・弁護士・演奏家などの「活動」にあるのか。それが問題だ。

ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換』
新聞を読んだり、カフェで議論したりする。かつてそうした営みが一大ムーブメントとなって、社会構造を大きく変容させていった。市民派の黄金時代である。ところが現代の公共性は、行政的・事務的なものに成り下がっている。近代啓蒙のプロジェクトは、公共性の真の意味を取り戻すことでなければならない。爽快な読後感とともに、生きる勇気を与えてくれる。

マッキンタイア『美徳なき時代』
この20年間の社会思想は、自由主義と共同体主義の対立を中心に据えてきた。ところが自由主義の本は面白くないのに対して、共同体主義の本はどれも、人生の意義を深く教えてくれるではないか。本書は後者の代表作。私は本書を読んで、かつてないほど豊穣な時間を過ごした。読書経験として、これ以上の至福はなかなか得難いだろう。

ドゥルーズ『差異と反復』
ニューヨークの地下室で暮らしていたとき、私は本書を読んで狂乱した。都心で夜型の生活をしていると、あらゆる価値が倒錯してくる。本書はそんな近代人のためのバイブルで、アリストテレスの『ニコマコス倫理学』や『形而上学』の、ちょうど裏側に回った論理を展開する。地下茎のように不気味な思考だ。福祉国家に包摂されて生きるわれわれを、真に覚醒する革命の書。

フーコー『言葉と物』
かつて80年代の日本では、フーコーをビニール・カバンに入れて歩くことが「おしゃれ」だった。だが「近代」と「ポスト近代」を区別する凡俗なわれわれにとって、本書は痛烈なパンチとなるはずだ。なにしろフーコーは、18世紀のアダム・スミスと19世紀のD・リカードのあいだに、知の断絶があるというのだから。近代内部の断層のほうが深刻なのだ。

佐伯啓思『貨幣・欲望・資本主義』
現代社会の思想を知るための最良の入門書。無駄を削ぎ落とし、平易な言葉で語った思想書として、抜群な魅力を放っている。素朴な疑問からはじめて、素朴な思考を少しずつ繋いでいく。そんな読者の思考に寄り添って、考えることの面白さを実演する。これはもはや、評論の至芸というべきだ。資本主義はなぜダメなのか、本書とともに、本質をストレートに問いたい。

カール・マルクス『資本論』第一巻
いまや『聖書』と並ぶ人類の最重要遺産。とくに第1章第4節の「商品の物神的性格とその秘密」と、第13章の「機械設備と大工業」だけは読んでおきたい。前者は、現代社会の存立構造論として、後者は資本主義のダイナミックな歴史分析として、いずれも涙なくしては読めないだろう。本書は、20世紀に書かれたどの本よりも面白いのだから、本当に不思議。

そして、シンポジウムのお知らせです。
橋本努さんと飯田泰之さんとの絡みが楽しみです!
しかも、若田部昌澄さんの登場です!

シノドス×光文社共催 Lecture&Symposium
飯田泰之×若田部昌澄×橋本努「経済学の構想力 ― 日本をデザインする」
日時 : 2009年9月27日(日)13:00〜17:00
場所 : 光文社(東京メトロ有楽町線護国寺駅5番出口より徒歩5分 地図はこちらです )
定員 : 60名 参加者募集中!
費用 : 5000円  
 
危機的な経済状況に直面したとき、私たちはともすれば「さらなる自由放任の徹底か計画経済への転換か」という二分法的な思考に陥ってしまいが ちです。し かし、自由放任の徹底はシステムの不安定化を招き、計画経済への道は成長なき冷たい社会に私たちを導きます。
それでは、経済思想はあらたな経済・社会の 形にどのようなヴィジョンを提供できるのか、経済理論が示す望ましい経済システム・経済政策とはなにか、経済学史は経済思想の提示するヴィジョン、経済理論の示すメソ ッドにどのようなヒントを提供するのでしょうか。
経済思想(橋本努)・経済理論(飯田泰之)・経済学史(若田部昌澄)のインタラクションはいかなる日本のデザインを生み 出しうるのか……ご鑑賞いただければ幸いです。

13:00〜13:10 荻上チキ 開会の辞
第?部 Lecture
13:10〜13:50 橋本努「ローマ・クラブ型恐慌の不安と希望」
13:55〜14:35 飯田泰之「資本主義のメンテナンス術」
14:40〜15:20 若田部昌澄「理想と現実の間:経済政策の歴史に学ぶ」
第?部 Symposium
15:40〜17:00 若田部昌澄×橋本努×飯田泰之(司会)「経済学の構想力」 

お申し込みはこちらです!

ブックリスト右翼編 片山杜秀が選ぶ10冊

こんにちは。芹沢一也です。
夏が戻ってきた感じの陽気です。
さて、本日は、鬼才としか呼びようのない、思想史家の片山杜秀さんが選ぶ10冊(+1冊)です。

「伝統、国家、天皇、アジア、帝国、多国家協同体、農業、家族、コミュニティ、孤独、貧困、慰霊、宗教、反グローバリズム……。今日に覆い被さるおよそすべての問題を論じようとするとき、明治以来の「右翼」思想の蓄積は、とても役立つはずです。「右翼」についての研究書よりも、「右翼」思想家本人のテキストに的を絞って選びました。」(片山杜秀記)

北一輝『北一輝思想集成―国体論及び純正社会主義 日本改造法案大綱 対外論策篇ほか』 
大川 周明『日本二千六百年史』 
満川亀太郎『奪われたるアジア―歴史的地域研究と思想的批評』 
安岡正篤『日本精神の研究―人格を高めて生きる』
石原莞爾『最終戦争論』 
蓑田 胸喜『国防哲学 (蓑田胸喜著作集 1)』 
三井甲之『手のひら療治(復刻版)』 
里見岸雄 『天皇とは何か―憲法・歴史・国体』 
平泉澄『日本の悲劇と理想』 
葦津 珍彦『近代民主主義の終末―日本思想の復活 (「昭和を読もう」葦津珍彦の主張シリーズ (3))』 
頭山満『頭山満言志録』

ブックリスト法学編 大屋雄裕が選ぶ10冊

こんにちは。芹沢一也です。
気鋭の論者たちが選ぶ「現代社会を読み解く「知」」。
本日は法哲学の大屋雄裕さんが選ぶ10冊です。
ところで、大山礼子さん、ご紹介されて知ったのですが、とても勉強になる良い本でした。

「変化の激しい時代だからこそ、制度の根源や本質にさかのぼって考える必要があると考えます。たとえば裁判員制度の負担について不満を言う前に、そもそも裁判とは何のためのもので、誰が誰に強制する制度だったのか。あるいは、法を通じて人民が自らを支配するという制度は必然なのかどうか。最初から読み直すための本を、お勧めしてみました。」(大屋雄裕記)

安藤馨『統治と功利』
井上達夫(編)『公共性の法哲学』
大山礼子『国会学入門(第2版)』
河合幹雄『安全神話崩壊のパラドックス:治安の法社会学』
神谷説子・澤康臣『世界の裁判員:14か国イラスト法廷ガイド』
芹沢一也『ホラーハウス社会:法を犯した「少年」と「障害者」たち』
ダニエル・H・フット『名もない顔もない司法:日本の裁判は変わるのか』
ローレンス・レッシグ『CODE Version 2.0』
山内進『決闘裁判:ヨーロッパ法精神の原風景』
山本譲司『累犯障害者』

ジュンク堂シノドスフェア「現代社会を読み解く「知」」

こんにちは。芹沢一也です。
8月11日から9月30日まで、池袋ジュンク堂にてシノドスフェア「現代社会を読み解く「知」」が開催されています。
ジュンク堂にいらした方はぜひ覘いてくださいませ。(写真、クリックすると大きくなります)
ジュンク堂シノドスフェア






なお、9月26日には、橋本努さんと鈴木謙介さんのトークイベントも開催されます。
http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk.html#20090926ikebukuro

『革命待望!1968年がくれる未来』をめぐって 
若者たちと、新しい〈現在〉への想像力

下流、貧困、あすはわが身・・・・・・若者たちを締めつける現代日本の閉塞感を打ち破るためには、なにが必要なのか。
若者たちが未来の可能性を信じ、クリエイティブに生きるために、望ましい社会とは。
創造的な生や自由を求めて若者たちが運動した1968年を切り口に、若者たちの生や仕事、アートなど、幅広く考察をくりひろげる。本のベースとなったシンポジウムより1年。
気鋭の論者たちが再会し、本で語りつくせなかった問題も盛り込みながら語り合う。

革命待望!―1968年がくれる未来 日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)

ブックリスト哲学編 萱野稔人が選ぶ10冊

こんにちは。芹沢一也です。
本日は哲学者の萱野稔人さんが選ぶ10冊のご紹介です!

「私が選んだのは、現代社会を世界史的な、あるいは人類史的な視野で読み解くために不可欠な本です。いまの思想論壇では、少し残念なことに、サブカル批評から格差論まで「時代の枠内」にとどまった現代社会論が主流です。せっかくいま私たちは世界史的な転換期にいるのですから、現代社会を大きな歴史的スケールのもとでも考察してみましょう。」(萱野稔人記)

ヴェルナー・ゾンバルト『戦争と資本主義』
ジョヴァンニ・アリギ『長い20世紀――資本、権力、そして現代の系譜』
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄――1万3000年にわたる人類史の謎』
グレゴリー・クラーク『10万年の世界経済史』
ウィリアム・マクニール『戦争の世界史――技術と軍隊と社会』
イマニュエル・ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』
カール・シュミット『大地のノモス』
ノルベルト・エリアス『文明化の過程』
ミシェル・フーコー『生政治の誕生』
ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』

ブックリスト知識人編 高田里惠子が選ぶ10冊

こんにちは。芹沢一也です。
本日はブックリスト知識人編です。
「知識人」や「教養」というテーマで、何よりも読むべき本は名著『文学部をめぐる病い―教養主義・ナチス・旧制高校 』だと思いますが、その著者の高田里惠子さんに10冊を選んでいただきました。

「「知識人」とは何かなど、わたしにはわかりません。ただ、この社会のなかで孤立や悲哀を感じ、そして同時に、ある種の決意をもつにいたる人間が書いた作品を挙げます。大衆社会が最終局面を迎えている現在、新たな視点で読み直されてよい作品だと信じているからです。すべて文庫で手に入る作品を選びました。」(高田里惠子記)

庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』
中野重治『村の家』
吉田満『戦艦大和ノ最期』
トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
夏目漱石『道草』
大岡昇平『俘虜記』
日本戦没学生記念会編『きけ わだつみのこえ』
三島由紀夫『仮面の告白』
橋川文三『日本浪曼派批判序説』
魯迅『阿Q正伝』

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